福助を3D取り込みしてみる①
Agisoft Metashape(旧PhotoScan)がバージョンアップしていたので、比較的難しいツルツル系の福助の取り込みをしてみました。
撮影状況は福助を三脚の上に置いて、ライトは蛍光灯のみ、背景隠しにコピー紙を持って撮影しました。
カメラはスマホの1200万画素54mm相当の画角です。
撮影枚数は高さを3段階に変えて90枚ほどです。

Metashapeでのカメラアライメントは問題なさそうですが、写真を見ると背面やアゴの下の影など、写真解析には厳しい場所が多いのがわかります。
PhotoScanの頃からそうですが、小物を取り込む場合重要なのは。
1)明度差 → 暗い場所の精度が荒くなる
2)平滑な場所 → 単色で階調が無い場所が荒くなる
3)ハイライト → 光ったり映り込む素材は厳しいです
ハイライトはなるたけ出さずに、全体にトーンを平たくするのがポイントです。今回のは厳しそうですが。。
一見比較的取れてそうですが、やはりアゴの下と影になってしまった背中のポイントが暴れています。
、、一応メッシュも作ってみます。
やはり、アゴや肘などの暗い部分と背面は全体的に崩れてしまっています。
これはちょっと使えないですね。。
写真を撮り直してみる
背面を中心に面ライトを置き、下にコピー用紙を敷いて少しでも黒い部分に階調を出してみました。

写真は3列で90枚ほど、アゴの下や肘の下が厳しいのが分かったので、少し見上げ気味に撮影しています。
背中部分やアゴには結構光が廻っていそうです。


若干崩れている部分はありますが、概ね形状は取れていそうです。
このモデルをベースにリトポをして仕上げていこうと思います。
メッシュにテクスチャーを生成するとこんな感じです。
悪くない感じに取り込めました。
あとは影が無い状態での取り込み精度を見てみたくなったので、アマゾンでリングライトを衝動買いしましたw
白背景にリングライトを設置して、回転台に福助を乗せて取り込みをしてみようと思っています。 意外と行けそうかもしれない。。